令和6年度 文化講演会

 7月4日(木)、文化祭初日の行事として文化講演会を開催しました。講師に、本校11回生で佐々木禎子さんのお兄様でいらっしゃる佐々木雅弘様をお迎えして、「人は何故戦争をするのだろうか?~禎子の心と戦争を抑制する心の絆の構築について~」という演題で、ご講演いただきました。

 佐々木様の貴重なお話から生徒は多くのものを受け取り、これから何ができるのかを自分事として考える機会をいただきました。佐々木様、どうもありがとうございました。

講演を聴いた生徒の感想

「私はこの講演と通して、将来の社会を担う人として、平和と戦争について考え直す必要があると感じた。個人の力だけで核兵器をなくしたり、戦争をしないようにしたりすることは難しいかもしれないけれど、思いやりの心を持ったり、誰かのために物事を行ったりすることならできるので、その心持ちを周りに広げていくことから始めていこうと思った。真珠湾の攻撃や、禎子さんの病院での話など、今までで一番貴重なリアルな話を聞くことができてよかったと思った。戦場では人の心をえぐるようなことが平然と行われたこと、白血病や家族の苦しさに禎子さんや雅弘さん、その家族が押しつぶされそうになったことを知り、大きく心を動かされたことを忘れないようにしたい。戦争の悲劇を過去のこととしたり、外国での戦争を外国のこととして終わらせたりせず、私たちの平和を保ち、世界に広げていきたい。「INORI」を聴いて、禎子さんたちの想いが受け継がれ、大きく広がっていくといいなと思った。」

「講演を聴いて特に心に残ったことは、自分が本気で行動しないで相手は本気で動いてくれないというお話です。思いやりを持って行動するにしても、何かを発信するにしても、本気で行動しない人、自ら行動しない人に心は動かされません。私たち一人ひとりの発言や行動に政治家のような大きな影響力はありませんが、まわりの小さな平和を大切にし、思いやりの心をもって行動し、一つ一つのこころがけから変えていくことが最も大切だとわかりました。「思いやり」、よくきく言葉ですが、相手のことを考えつくした行動こそが本当の思いやりであり、平和への第一歩だと考えました。」